様々なシーンを切り取ったスナップ写真、ボケを活かしたポートレート、現実とは趣きの違うマクロ撮影などなど、ジャンルごとに撮影方法は違います。
その中で感動する風景=絶景の撮影ライフを有意義なものとするために、撮影テクニックを覚えることも必要ですが、その前にもっと重要だと考えていることを紹介していきます。
おススメ撮影スタイル
- ギリギリまで天気予報を確認して計画する
- アプローチは車が便利(絶景への近道)
- 撮影機材は中古で充分(性能を持て余す最新カメラ)
- モニターはキャリブレーション対応(絶景は綺麗にみるべき)
- 撮影経費は副業で賄う
それぞれの理由を詳しく説明します。
ギリギリまで天気予報を確認して計画する
皆さん、ホテルを予約していたので旅行に行ったものの、当日の天気が悪くて良い景色を見ることができなかった、という経験はありませんか。
絶景写真を撮るために何よりも大切なことは、絶景になっている現場に立つことです。
これができないと、どんなに撮影技術があっても良い写真は撮れません。
下の写真は伊豆の黄金崎です。
左側の写真は富士山が見えるだけではなく、夕日が当たり文字通り黄金色に輝いていますが
右側の写真の場合、どうやっても富士山は見えません。。
撮影技術よりも、条件が整った風景の前に立つことが大切なことが分かると思います。
では、どのようにすれば条件が整った風景の前に立つことができるでしょうか。
天気を思い通りにすることはできませんので、天気予報に合わせて計画をするしかありません。
気象庁によると、天気が当たる確率は、翌日で83%、3日後で75%、1週間後で67%だそうです。
つまりギリギリまで天気予報を確認する方が絶景に巡り合える確率が上がります。
絶景を撮影するためには、できれば前日に天気予報を確認してから計画を立てましょう。
移動は臨機応変な車が便利
美しい風景へのアプローチには、公共交通機関が不便な場所があります。
撮影にベストな時間が早朝だったりすると車でしか行けないところもあります。
早朝の撮影だとロケ地に近い所で車中泊する方が計画が立てやすいです。
撮影道具も三脚を含めると車に載せて移動できる方が圧倒的に楽です。
私は臨機応変に旅行を計画できるように、当時の車(ランドクルーザー)をベッドキットを装備した車中泊仕様にしました。
すると撮影に最適な天候のスポットを 前日のギリギリまで天気予報を確認してから決められるようになり、絶景に出会える確率が飛躍的に上がりました。
またホテルだと気が引ける早朝の撮影も気兼ねなくできるようになりました。
いかがでしょう。
実はここまでのことをすれば、絶景の前で写真を撮ることができると思います。
ぜひ撮影スポットへのアプローチには、直前まで天気予報を確認し、車を使って臨機応変にアプローチすることをおすすめします。
(キャンピングカーなら、さらに可能性が広がりますよ!)
マイカーをお持ちでなくてもあきらめることはありません。
近くまで公共交通機関で行ってからレンタカーを利用することもできます。
実は宿泊施設も直前予約で格安に泊まるところを探すことができます。
ギリギリまで天気予報を確認できることで、なかなか出会うことのできない絶景の旅を ぜひご検討ください。
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撮影機材は中古品で充分
まず最初に私が使っている主な機材を紹介します。
- カメラ:EOS5D MARKⅣ(サブ機 EOS M3)
- レンズ:EF17-40 F4L、EF24-70 F4L IS、EF70-200 F2.8L IS、EF1.4X
(EF-M11-22 IS F4-5.6、EF-M18-55 F3.5-5.6 IS)
上記5Dのシステムはすべて中古で50万円くらいの予算でした。
これをCANONの最新のRシステムで揃えると軽く100万円を超えます。
カメラについて
新製品のカメラが高性能なのは間違いありません。
ただ相対的にカメラの性能はモニターをはるかに超えてしまっています。
3000万画素の5D MRAKのセンサーは6720×4480ピクセルです。
ところが4Kパネルでも画素は4096×2160ピクセルで800万画素程度しかなく、3000万画素をそのまま出力することができません。
しかも最新カメラはさらに5000万画素を超えて、ますますオーバースペックになっていますよね。
細かいスペックの話はしませんが、例えば、当サイトのトップページの富士山と芦ノ湖の写真は、15年以上前に発売されたCANONの初代5D(1280万画素)で撮影したものです。
しかもWeb掲載用に解像度を落としてますが、パソコン画面で見る分には十分な画質だと思います。
つまり、カメラは最新モデルではない中古品でも十分な性能ですので、ここに掛ける予算は撮影に出かける資金に回しましょう。
レンズについて
レンズについてはカメラと事情は異なります。
カメラのセンサーに結像される解像度や色調はレンズの性能で大きく変わります。
(カメラ性能の優劣に関係なく)解像度や色彩の違いはモニターで差が出ます。
ただレンズの開発サイクルは非常に長く10年前のレンズが現役だったりしますのでレンズは現行品の中古品がおすすめです。
その他の機材としてストロボや三脚がありますが、こちらも中古品で十分です。
撮影機材のまとめ
繰り返しになりますが、お金に余裕があれば最新の機材の方が間違いありません。
ただ私の目的はカメラを買うことではありません。
絶景を撮って見ることですので、撮影機材は必要十分な機能を持った中古品を買うようにしています。
ただ、カメラやレンズの中古ってどうなの? と不安に思う人は多いと思います。
カメラの中古品はオークションやメルカリなど個人売買で買うことができますが
高額な精密機械を素性の分からないところから買うのは抵抗があるかと思います。
そこでおすすめなのが、ソフマップです。
ソフマップでは買取時に機能をしっかりチェックしていますし、1ヶ月以内の初期不良の場合は返品できます。
またお気に召さなかった場合にも10日間の返品保証もあります。
品揃えも多いですし、360度回転画像で拡大して納得いくまでチェックも可能。
オークションでの個人売買よりは相場は高めですが、安心して買うならおすすめです。
編集や鑑賞をするのはキャリブレーション対応モニター
良い写真を撮ろうとして撮影機材に多くの予算を掛ける人はたくさんいます。
でも絶景写真をノートパソコンのモニターだけで鑑賞している人も多いのではないでしょうか。
これは大迫力の映画をスマホで見ている(誇張してすいません)ようなもので非常にもったいない話だと思います。
撮影機材のところでも説明しましたが、ほとんどのモニターはカメラの画素数に追いついていません。
色域の再現も十分ではありません。
ここでも細かいスペックの話はしませんが、特に青空や新緑の緑色の再現が不足していますので、絶景写真の鑑賞には向いていないのです。
美しい映像を見るシステムの中でボトルネックになるのはモニターです。
少しでも美しい映像を再現するなら、相対的にモニターの性能を上げる方が効果的です。
そこでおすすめしたいのは高精細でキャリブレーションにも対応しているモニターです。
キャリブレーション対応では「EIZO」「BenQ」が有名で、この2社から選べば間違いないと思います。
ぜひ自宅に帰ってからも、実際に見た絶景を再現できるようにしましょう。
撮影経費は副業で賄う
最後におすすめしたいのは、こうして撮りためた絶景写真をNETに登録して販売することです。
私の場合は「PIXTA」に登録して月に6桁の収入を得ています。
そしてそのお金で車や機材を買い、撮影に出かけています。
充実した撮影ライフを送るためにも写真のNET販売はおすすめです。